相変わらずな僕ら




やぁ!オレ城戸真司。
2年前にジャーナリストの卵の傍ら、仮面ライダー龍騎として正義の味方(?)やってました。
が、それも“ミラーワールド”の消滅・・・“ミラーワールド”って何かって?
“ミラーワールド”というのは・・・まぁ、話すと長いし。ぶっちゃけオレもイマイチよく理解してないのが事実かな?アハハ。だから、深くは聞かないでくれ!
で、その“ミラーワールド”ってのが消滅したのと同時にお役ゴメン!ってな感じで引退・・・今は他タイプのライダーって言ったら変だけど、そいつらがオレ達の変わりに悪いやつらと戦っているみたいだね。
何でわかるかって?う〜〜〜ん、なんというか“感”みたいなものかな?実際には見たことないんだけど、仕事柄いろんな不可解な事件のこと耳にするしね・・・
あ〜〜これ、きっとライダーとモンスター(オレ達はそう呼んでたんだ)の戦いのせいだな・・・ってね。
現在はそのときから働いていた、《OREジャーナル》の正式な社員として一人前のジャーナリスト目指してがんばってます。
オレがライダーやってたときは、他に12人もライダーがいた訳なんだけど他の人にそのときの記憶・・・残ってないみたいなんだ。ただ―――一人を除いては。
その一人ってのが、オレの永遠のライバルであり一番大事な人でもある“秋山蓮”。
なぜかオレ達二人にはそのときの記憶が残っていた。
一度はばらばらになったオレ達だったけど、お互いに探し・・・求め・・・そして、再び運命的な出会いを果たしたんだ。
そして、再びあのときみたいに“花鶏”の2階で下宿をすることにした。
今?とっても幸せだよ♪
だって・・・一番大切な人といつも一緒にいられて、好きな仕事も出来る。これって、最高の贅沢だと思わない?

・ ・・だけどね・・・ちょっと悩みもあるんだ。聞いてくれる?

蓮がさぁ、以前にも増して焼きもち焼くって言うか・・・独占欲が強いって言うか。
とにかくアイツ以外の男と接触すると、めちゃくちゃ機嫌が悪くなるんだ。もうね〜〜、その後のフォローが大変で。とにかく体力使うよ・・・
へっ?何で体力使うかって?
まぁ、それは大人の事情だからあまり深く聞かないでよ(笑)
そうそう!この前もさぁ仕事で、巷で人気のホストクラブ取材しなきゃ行けない仕事があってさぁ。そのこと黙ってたんだよなぁ。だって、うるさいだろ?一応、仕事とは言えホストクラブに行かなきゃ行けないんだし・・・男だしね。だけど、バレちゃったんだ。それもその夜に。
まぁさ、潜入取材とはいえ女装させられご丁寧にメイクまでバッチリ。もちろん帰宅は深夜だったからメイク落とさずに帰ったら・・・起きてたんだな、蓮が。
う〜〜〜〜〜〜、今思い出してもムカついてきた。ちょっと君!ちゃんと聞いてる?っていうか、聞いてくれよ。頼むからさ〜〜〜。
そのときの話ってのがさぁ――――



世の中に沢山のホストクラブがある訳だけど、その中でも最近若い女性にやたら人気がある一風変わったホストクラブがあるって読者から数件投稿が来たのが2週間ほど前。
編集長はイマイチ乗気じゃなかったんだけど、珍しく令子さんがノリノリで・・・それに島田さんとめぐみさんも当然のように。そしたら、編集長が―――
「真司、お前も一緒に行ってこい!あいつらだけじゃ取材になるかイマイチ不安だからな・・・って、お前が行っても・・・」
「先輩!ひどいっすよ。オレもう一人前のジャーナリストっすよ。任せてください。」
「それが、心配なんだよ・・・それが。」
「ちょっと・・・ひどくないですか?それ。」

みたいな会話が男同士で交わされたんだけど、やっぱ男のままホストクラブに行くと相手も警戒してしまう・・・読者に生の情報を伝えるためには、女性として潜入し取材しなければいけない!なんて、ご立派な薀蓄を女性3人から言われちゃって。
最終的には、スーツ着込んでフルメイク・・・といういでたちで潜入することになったわけで。
それが決まってから、衣装の選択。島田さんの知り合いにヘアメイクの依頼等々、すごく大掛かりな事になっちゃって。そのうち気がついたんだ、オレ。
彼女達・・・オレを女装させること、めちゃくちゃ楽しんでる。仕事のこと忘れてるって。
でも、そんなこと言ったらどんな目に合うか。
もう、覚悟決めておとなしく従いました。完全、白旗。だって、怖いからウチの女子は。
で、自分で女装した姿を見て・・・

“もしかして、イケてる?”って思っちゃったよ。

マジで。めぐみさんなんか、後ろから睨み効かせてたもん。怖くて振り向けなかったし。島田さんはデジカメで写真撮りまくってるし・・・ソレ、社外秘でお願いします
よと心の中で叫んだけど・・・。

でもって、取材先のホストクラブ“クランケンハウス”ってのはホスト全員がヴァンパイアのコスチュームに身を包み普通のホストクラブに飽きた女性を背徳の香り漂う世界へと誘う・・・ゴージャス&エレガント、そしてゴシック&エロスが売りのホストクラブなんだって。
オレにはその意味はまったく分からないけど、かなりの女性がその虜となり足を運んでいる・・・そして、その噂は口コミで広がりつつあるのが現状。
まぁ、男のオレから言えばホストクラブはホストクラブに変わりないと思うんだけど・・・
事前に店には取材協力してもらえることとなって、オーナーもすっげーいい人で店のNo.1から4まで付けてくれるって。やっぱ、店の広告はするって条件付はすごい効果を出したみたいで。

ン?で、何がムカついたかって?
ゴメン、ゴメン。前振り長かったよな。でもさぁ、そこまでの経緯も話さないと・・・って思ったから。だからね、そのホストクラブが大変だったんだよ!

で、その日オレには桜って人が付いてくれたんだけど・・・その隣にいた蘇芳って人が気になってさ。だって、蓮にちょっと感じが似てたから。だから、どうしても見ちゃって。
そしたら、彼がいつの間にか隣に座ってオレの相手するようになって。
向こうも完全にオレのこと女だと思ってたから、すっげー話してきてさ。
《これが、ホスト話術なのか・・・》
ってのを、じっくり観察できたのは良かったんだよ。だけど、だけどさ―――オレ、気にいられちゃたのかな?やたら、密着して耳元で囁くんだよ
「君の美しさの前には、俺はなんにでもなれる。」とか
「君のためならナイトでも、奴隷にでも・・・なんにでもなろう。」なんてさ。
ちょっと蓮に似てる人にそんな風に囁かれたら・・・さ。悪い気しないじゃん。
だって、蓮は何にも言ってくれないし。Hだけは・・・モゴモゴ。
言葉に飢えてたのかな?なんだかいい気分になっちゃって、オレも。蘇芳の肩に頭預けてみたりして、浸ってたんだよね。まるで、蓮に甘い言葉囁かれてるみたいで気持ちよくってさ。で、トイレに立って出てきたら外に居たんだよ彼が。その表情はなんだか厳しくて、直感的にヤバイって思ったけどもう遅くって・・・オレを店の中から見えない死角の壁まで追い詰めて言うんだよね。
「お前、男だろ。」
って。びっくりしたよ、マジで。ばれるなんて思ってなかったからさ。
女装は完璧!店に入ってからは一切口を開かず・・・完璧だったのに。
「お前からは、女特有の血のにおいがしないんだよ。・・・でも。」
「でも?」
「かわいいから、まぁいいか♪俺の好み。・・・食べちゃっていい?」
耳元に息を吹きかけながら話されて・・・オレさぁ、耳弱いんだよね。息がかかるだけで感じるんだよ。あっ、これ内緒だぜ。蓮しか知らないから。
「きゃっ。」
「あれ?耳弱いの?かわいいね。ますますいいじゃん。俺と付き合おうよ。」
なんて言われて、首筋を舌がチロッって。
「あ・・・」
思わず漏れた自分の声に、恥ずかしくなって。だって、そんな声蓮の前でしか出したことないし・・・
「コッチもいいんだ。」
なんていいながら、蓮と同じように口の端を上げるだけの笑みを浮かべてさぁ。でも、彼は蓮じゃないからさ。これ以上、色々されるのは嫌だった。
だから、彼の拘束から逃れようと努力したしたんだよ、オレは。だけどさぁ、彼・・・華奢に見えて意外と力があってさぁ、ますます抱きすくめられるようになったんだな。
そして、首筋に感じた軽い痛みと淡いうずき・・・そして、解かれる拘束。
「その気になったらいつでも来てよ。待ってるからさ。」
って言い残して、違うお客のところに行っちゃった。
もうさぁ、なんか気分悪くなっちゃって・・・まぁ、取材のほうは殆ど終わってたし令子さん達も他のホストとかなり盛り上がって、ピンドンなんか入れててさぁ。だから先に帰してもらえたんだけど。疲れちゃったから、会社で服だけ着替えてメイク落とさずに帰っちゃったんだよね。もちろん蓮はもう寝てると思ったから。
そしたら、起きてたんだよ。しっかりメイク見られて・・・
それがさぁ―――蓮のツボに入っちゃったみたいで、ついでにアイツのHモードも入っちゃったみたいで・・・風呂入ろうと部屋を出るところを、後ろから抱きすくめられちゃって・・・♪
さっきまで蓮に似た人に、優しく囁かれてたから実はオレの方も結構その気になってたんだよね。あとは、蓮にすべてを委ねていつものように気持ちよく・・・なんて思ってたのに、ない。何もないんだよ。顔を上げたら―――いつもの2割り増しぐらい眉間に皺が寄ってるんだよ。で、気がついたね・・・バレたって。何とか、蓮から逃げようとしたんだけど、それがまたアイツの気に障ったらしく。
「何故、逃げる?何かやましいことでもあるのか?」
って、またまた冷た〜〜〜〜〜く微笑むんだよ。蓮がそんな笑い方するときって、めちゃくちゃ怒ってるときなんだよね。
「あはは・・・」
「笑って誤魔化すとは、いい度胸だ。こんなキスマーク付けて帰ってきた割には・・・な。」
「キ・・・キスマーク!?」

そうなんだよ・・・あの時トイレの外で蘇芳に付けられていたみたいなんだな。メイク落として帰ってきたなら、そのときにでも気がついたと思うんだけど・・・鏡見なかったから、オレ全然気がつかなかったんだよな。
だから、慌てて蓮に話したよ。取材でホストクラブに行った事、そのために女装して行った事。でも、蓮に似たホストのことは言えなかった。だって、言ったら・・・地獄見ることにもなりかねないから。

取材の件は、記事が出来てから見せる・・・って事で、納得してくれたんだけど。
キスマークの方がね。やっぱり、オレが他の男に触れられたって事が面白くなかったらしくって・・・・・・・・
結局朝までコースで次の日仕事休んだよ、オレ。会社の方は、ホストクラブから青い顔して帰ったから何にも言われなかったけど。昼過ぎまで使い物にならなかったわけで・・・
ん?何が使い物にならなかったかって?
分かってるくせに、聞くなよ。照れるだろ。へっ?分からない?まぁ、平たく言うとこれも“大人の事情”だよ、大人のね。
別にね、お仕置きされるのがイヤだって言ってるんじゃないんだよオレは。・・・別に嫌いじゃないしさ・・・って、何言わせるの!
だから、オレが言いたいのは!次の日のこと考えてほしいって事なんだよ。オレだって一応社会人だし、そんな事で会社休みたくないじゃん。
・・・まぁさ、蓮がそんな風になるってことはオレがそれだけ愛されてる・・・って事だから、悪い気はしないんだけど。
蓮ってね、怒った顔も良いんだよなぁ。まぁ、いつもカッコイイんだけどな。それに、アレだって・・・いつもより激しくて、溺れちゃうんだよな♪
少し怒った声で、色々卑猥な言葉で攻められるのも悪くないんだよ。うん。

あれ?ちょっと、もう行っちゃうの?もっと、聞いてくれよ〜〜。まだ、話したいこ
といっぱいあるんだよ。ちょ・・・ちょっと。
あ〜〜〜あ、行っちゃった。
まだあのときの事とか、いっぱい話したいことあったのになぁ。
まっ、今度でもいっか。

ということで、城戸真司!現在も蓮と仲良くラブラブ♪で過ごしてます。ケンカも多いけど、それも“愛”あればこそ・・・だからね。
今日は楽しかったよ。また、機会があれば色々聞いてくれよな。それじゃ、また!






香月 恵さまよりv
今回は初の試み!ギャグ風味に仕上げてみました(ハイ?)
ちなみに、エロはないです。
こんなんでよければ、お納めくださいませ。でも、すっげー駄文もいいとこだよ。
・・・そんな、モノしか書けないよ・・・あたしには。
でもって、これからお仕置き部分・・・内職しようとおもってまぁ〜〜〜す(バカ)

りんよりv
ありがとうございました!すっかりゲスト頼みの我がサイト。
久し振りのうっかりしんちゃんが読めて嬉しかったですvvそう言えばギャグって初めて!?ほんとだ!?ジャンル広がったね!やった!!お仕置き部分も楽しみに待っています〜vvv

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