sweet,sweet,sweet
「蓮、今夜から2人で晩酌しようぜ。なっ。オレもっと蓮のこと知りたいし。」
それは、真司のこの一言からはじまった・・・
いつの間にか花鶏の2階で同居・・・同棲生活を始めたこの2人。
初めこそ、衝突ばかりでなかなかうちとけず喧嘩(と言っても一方的に真司が犬のよ
うに騒いでいるのだか・・・)が絶えなかった。
それも、2人がライダーとして戦う運命を背負っているから・・・
しかし、共に暮らし戦いを続けていくうちに友情・・・それ以上の感情が互いに芽生
え2人は結ばれた。
そしてしばらくしての真司の言葉。
蓮にして見れば・・・
“俺としては、もっと他のことで親交を深めたいんだが・・・”
と、言いたかったのだがここで、真司の機嫌を損ねるとそれどころではなくなるので
ここは、おとなしく従うのであった。
それから言うもの、真司は毎晩のように会社帰りに晩酌用の酒を買いこんで帰宅し真
司にとって極上に楽しい、蓮にとっては極上に苦痛な晩酌タイムがはじまったのであ
る。
初めの頃は、蓮の分も酒を買いこんできた真司だが買ってくるものはカクテルや
チューハイで蓮にとっては地獄でしかなかった。
「晩酌は付きあう・・・だから、自分の酒は自分で用意させて欲しい。」
と、何とか頼み込みそれだけはやめさせた。
「今日は、新製品を見つけた。ジャァ〜〜ン!キョホグレ。」
新物好きの真司は、新製品を見つけるとまずは飛びついて購入する。そのくせ、やっ
ぱりあっちの方が良い・・・と、あとでブツブツ言うのだが。今日もそんな事になる
のではないか?と思いつつ
「本当に新しいもの好きなんだな・・・ところで、お前にはこだわりと言う言葉はな
いのか?」
蓮は、ため息をつきながら真司に言った。
その言葉にカチンときた真司は、頬を膨らましながら反論する
「オレだって、こだわりぐらい持ってるよ。バカにするな。」
「・・・何の、こだわりがあるというんだ・・・言ってみろ。」
どうせ、苦し紛れに新製品を買うところとか何とか言うに決まっている。
「・・・う・・・だから。えっと・・・そうだ!新製品は必ず買うってところ。」
考えていた言葉が、そのまま帰ってきたことに再びため息をつく・・・
「それは、こだわりと言うのか?思いつきで、話すな・・・頭がいたい。」
「う・・・うるさい!蓮こそ毎日同じものを飲んでいて、飽きないのか?」
「飽きないな。お前と違って、こだわって選んだものだからな。まぁ、お前には分か
らないと思うが・・・」
ふっと、鼻で笑いながら言い返す。そうしたら、絶対あいつはますます怒って反論し
てくるだろう。
「また、そうやってバカにする・・・こうなったら、オレも蓮の酒を飲んで絶対理解
してやる!」
真司はそう言うと、蓮のグラスを取ろうとした。
そうやってムキになるところも可愛いのだが・・・もうちょっと、からかってやる
か。
グラスを、一瞬の差で手に取り
「お前に、飲ませる酒などない。」
口の端を少しだけ上げ、ニヤリと笑う。きっと、ムキになって噛みついてくることを
予想して。
「う〜〜、相変わらず性格悪いなぁ・・・少しぐらい、いいじゃんか。ケチ!」
「あいにく、味も判らないようなヤツに飲ませるような、安い酒は飲んでいないから
な。飲みたいなら、借金を返せ。それとも、また借金して飲むか?一杯、3000円
だ」
「ぐ・・・か、返すさ、きっちり耳そろえて!・・・今は、まだ無理だけど。って、
3000円も取るのか?」
「まぁ、どうしても・・・って言うのなら、やらないこともないが―飲みたいか?」
蓮の久しぶりに優しい言葉に、反応してしまった真司―――それは、魚が餌に食いつ
たよう
「飲ませてくれるのか?飲みたい!」
蓮の言葉の裏にある言葉の意味を気付くこともなく、素直に喜ぶ真司の姿を見て不敵
な笑みを浮かべる――真司に分からないように。
目の前に仁王立ちしている真司の腰を引き寄せ、膝に上に座らせる形に。
「れ、蓮?」
いきなり抱き抱えられ、驚き、目をかすかに見開き蓮を見据えるしかできない真司。
その表情を楽しげに見つめながらグラスの中の液体を口に含み、真司に口移しに褐色
の液体を流し込む。
飲み切れなかった液体が口からこぼれ、喉を伝い落ちる。
喉が・・・身体が熱い・・・アルコールが直接流れ込んでくるせいなのか、それとも
蓮に口移しに飲まされているせいなのか――真司は朦朧とする意識の中で考えた。
「・・・ふぅ・・・」
やっと呼吸ができるようになった真司の顔は紅潮し、蓮を睨みつける目は潤み・・・
かえって色艶をだしている。睨みつけてもその威力はない・・・蓮にとっては、誘っ
ている―――ただそれだけである。
「どうだ・・・味が分かったか?」
悪戯っぽく微笑み、腕を膝下に入れ真司を横抱きにしながらベッドへと運ぶ。
長いキスとアルコールのせいで、頭のなかが真っ白になっていた真司だったが、いわ
ゆるお姫様抱っこされている状況にやっと気付き
「う・・・わ・・・蓮、何するんだ。」
手足をばたつかせ、抵抗をしてみるがすでに身体はベッドの上に降ろされようとして
いるところだった。
「何って・・・3000円分の料金を身体で払ってもらおうと思っているんだが。こ
れ以上、借金を増やしたら一生かかっても払えないだろう。俺の優しさだ・・・感謝
しろ。」
と言いながら、真司の首筋に唇を這わす。突然の感覚に、ビクリと身体が反応する
が、両手で蓮の胸を抑え抵抗する真司。
「3000円って、一口か飲んでない・・・って言うか、飲まされたんだろオレ。
で、何でこんなことになるんだよぉ。」
半べそかきながら抵抗する真司が、可愛くてしょうがない蓮。さっさと、進めてしま
いたい衝動をこらえ
「確かに、一口しか飲ませてないな・・・だが、俺からの口移しというオプションつ
きだ。3000円でも安いところだが、俺はそんなにケチではない。今回はまけてお
いてやるから安心しろ。」
「オプションなんて―――」
頼んでいない!という言葉は、蓮の口付けによって最後まで発せられることなく消え
ていった。
話そうとしていた口は開かれていたので、蓮の舌を迎えやすく初めから深く激しいも
のとなる。逃げる真司の舌を追いかけ、口膣を犯すように舐め舌を無理やり絡める。
抵抗する真司の両手を頭上に片手で拘束し、空いた手をシャツの裾から侵入させ敏感
な場所を探る。
口からは、互いの唾液があふれ顎を伝いおちていく。
呼吸できないほどの口付け――苦しいはずなのに、身体が熱くなってくる――そんな
感覚に戸惑いを感じる真司。
荒い呼吸から、甘い吐息へ――変わる頃、唇を首筋に這わせ所々紅い花を咲かせてい
く。
胸に這わせていた手は、次第に硬くそそり立ってくる部分を見つけ指の腹で転がす。
「い・・・やぁ・・・だっ・・・」
「何が、嫌なんだ・・・ココは、しっかり反応しているが?」
そう言いながら、下肢へと手を移動させ形を変えつつある部分をズボンの上からなぞ
る。
「あっ・・・」
いきなり訪れた快感に背中をそらせ感じる真司。
首筋から胸、脇腹へと稜線にそりながら舌を這わせる。所々、真司が感じるところを
攻めながらゆっくり時間をかけて・・・
下肢にたどり着く頃には、息もあがり真司自身もズボンの中に収まっているのがつら
いほど形を変えていた。
ズボンを下着と共に引きおろされ、冷たい空気に晒され、ますます形を作っていく。
蓮は、わざとその部分に触れずその周り・・・足の付け根や腿の内側を丹念に舐め上
げる。
「れ・・・、も・・・う・・・だめ。」
「・・・まだだ。」
息も絶え絶えにイカせて欲しいと懇願するが、蓮がそれを許す事はない。
先走りの滴を指につけ、その指を真司の口元に持っていく。まるで、それを見せつけ
るように。
“蓮の手って、すっごくきれいだよな。指も、長いし・・・オレ、好きだな。”
蓮の手を見惚れながら、そんなことを考えていた真司は無意識のうちにそれを口に含
んでいた。
「珍しいな・・・お前がそんなことをするなんて。」
その言葉に目だけで笑い自分の指を舐めまわす真司を、目を細め見つめる。指をくわ
えながら蓮を見つめる真司。
上目使いに見据えるその目は、“妖艶”そのものであった。
その視線に、蓮の中の何かがはじけた――
真司の口に収まっていた指を引き抜くと、そのまま真司自身を掴み扱きだす。
「うっ・・・あっ―――イ、ク」
一気に刺激を与えられ、張りつめたものは開放へと―――
蓮の手の中に熱いものを放ち、まだ息も整わない真司・・・蓮は手にある白いものを
真司の秘口・・・に塗りつけ指を沈めていく
先程の余韻が残ったままのその身体は、次の刺激に反応し無意識のうち声があがる
「あ・・・ん。蓮・・・」
珍しく声を上げる真司に、目を細め笑みを浮かべたながら触れるような口付けを。
何度も啄ばむようなキスをしながら、指は1本から2本へと増やしていく。そして、
かき回すように指を動かす――
「あぁ・・・あ。もう、し・・・て」
息も絶え絶えになりながら、何度も襲ってくる刺激に耐えられなくなってきた真司
は、目に涙を浮かべながら懇願する。
片手は胸の突起、反対側で下の口を犯し続け背中をそらせながら感じ・・・もだえる
真司の姿を楽しげに見つめている。
「・・・何を、するんだ?それでは、分からない。ちゃんと言わないと、出来ないな。」
そう言うと、指を3本に増やし抜き差しし始める。
グチャグチャと隠避な水音が部屋中に響き、真司の聴覚をも犯していく。
「ひゃ・・・、ああ!や・・・ぁ、れん。」
「上も、下もいい音で鳴くようになってきたな。ちゃんと聞こえるか?」
耳元でささやくように言われる・・・自分がとてつもなくいやらしい生き物のように
思えてきた。
「やぁ・・・、そん・・・な、こと。あっ・・・言わないで・・・ああぁ。」
次々襲ってくる快楽の波に呑まれそうになっていく。
「そろそろ、ちゃんとお願いしてみろよ。コレが欲しいんだろ?」
そういいながら、蓮は真司の手を取り自分自身へを導いていく。自分も、そろそろ限
界にきていた。しかし、簡単には与えたくはない・・・真司の口からはっきりと言わ
せたかったのだ――自分が欲しいと。
「あっ・・・」
いつもにて増して、硬く大きくなっている蓮・・・
「お前が、こうしたんだ・・・責任を取れ。ほら、コレが欲しくないのか?」
口端だけを上げるようにして、微笑みながら真司の手を自分に強くあてがわせる。
「れん・・・おねが・・・い、し・・・てぇ」
いつも言わされない言葉を言わされる、羞恥心・・・そのせいか、いつもより感じて
いるかもしれない―――そんな感覚を覚える真司。
「だから、何をするんだ?」
さらに激しく、指を動かし真司を追い詰めていく蓮。さらに与えられる刺激に真司の
思考は限界にきていた。――早く、欲しい――ただそれだけに・・・
「ああ。くっ・・・。れ・・んの、ソレ・・・でオレ・・・の・・・なかを、いっぱい
にしてくれよ・・・ぉ」
涙を流し、頭を振りながら懇願する真司の姿を見て、満足げに笑う蓮。
「最初からちゃんと言えよ。」
真司の足を大きく広げ、秘口へ自信を当てると一気に突く。
「あ・・・ああっ。」
突然与えられた欲求の塊。それは、すでに1回絶頂を迎えた身体には充分すぎるもの
であった。起こしかけていた真司自信が一気に固く――自己主張していく。そして、押
し流される欲望・・・
「もぉ・・・い・・・くぅ」
「・・・まだだ・・・」
真司の懇願を受け流し、片手で真司の付け根を握る蓮。
「あっ・・・ああ・・・」
「まだ、イカせない・・・。イク時は一緒だ・・・」
そう言う、蓮も限界にきていた。真司の向きを反転させ、四つん這いにさせ後ろから
激しく突く。真司に対する思いを全てぶつけるかのように激しく――
ぶつかり合う肌の音、淫らに響き渡る水音・・・そして、荒い息使いが部屋にこだま
する。
「はぁ・・・も・・・い、くぅ・・・れ・・ん」
蓮が、握っていた手を離すと真司が熱いものを吐き出した。
「うっ――」
真司が絶頂を迎えた時の収縮で蓮も最後を迎える・・・全てを、真司の中に吐き出し
て。
しばらくの間、繋がり重なるように倒れこむ二人・・・そっと、真司から自信を引き
抜きそばにあったタオルで汗をふき、身を整える蓮。まだ、余韻から覚めやらぬ真司
の身体を綺麗にふいてやり再びベッドの端に腰掛ける。
すっかり融けてしまった氷・・・ぬるく、薄くなったバーボンを一気にのどに流し込
む。アルコールが熱く感じるが、それよりのどの渇きを癒したかった。
「蓮・・・」
「気がついたか。何か飲むか?」
「うん・・・その・・・蓮の酒。もう一度、飲みたい・・・」
真司の言葉に、黙ってグラスに少しだけ褐色の液体を注いで渡してやる。
「自分で飲めるか?」
まだ、力の入りきらない手でグラスを受け取る真司・・・そして、蓮の言葉に微笑み
頷く。
軽く一口含み、ゆっくりと流し込む・・・今度は、ゆっくり味わうように・・・
「なぁ、蓮。これ、なんて酒?」
「コレか?・・・Four Roses Platinum」
「バーボン?」
「ああ、ボトルはBlackの方が好きなんだが、味かこっちの方がいいから」
「そうなんだ・・・でもオレ、バーボンってあんまり好きじゃないけどコレなら飲め
る。何でだろう?」
グラスの角度を変えながら中身を見る真司。そんな子供っぽい姿を見ると、蓮の悪戯
心が再び湧きあがってくる。グラスを真司の手から奪い取り、再びベッドに押し倒し
ながら
「俺が飲ませてやったから、飲めるんじゃないのか?又、飲ませてやろうか?」
そう言う顔は、なぜか嬉しそうである。そんな蓮の言葉に、再び身の危険を感じた真
司・・・
慌てて起き上がると、自分が買ってきたチューハイの缶を見つける。それを、手にと
り
「オ、オレにはやっぱりこっちの方が向いてるから遠慮しとくよ・・・た、たまに
は、蓮も飲む?」
言いながら、缶を蓮の目の前に思い切り良く差し出す。
そんな真司の行動が、面白おかしくて吹き出した蓮。突然笑われた真司は、やっと自
分がからかわれていた事に気付き、缶を無理やり蓮に押し付けると布団を頭からか
ぶってしまった。
「あう〜〜〜、蓮の意地悪。バカやろ〜〜。」
布団の中で、赤面しているだろう真司の姿を予想しながら蓮は、布団越しにそっと抱
きしめ・・・
「甘ったるいのはお前だけで充分だ・・・真司」
甘く・・・甘く、ささやく。きっと、真司はさらに顔を赤く染めているだろう。
布団中で、コレでもかと言うぐらい顔を赤く染め硬直している真司。
“ったく、甘ったるいのはどっちだよ・・・あんな科白、簡単に言いやがって。”
と思いながら、ため息をつく・・・
“酔っているのは、オレの方なんだけど・・・”
そんな事を考えながら真司は、明日からこの晩酌を続けるべきか否か・・・グルグル
考え悩んでいた。
そして、蓮は・・・
真司の布団の中にもぐり込み、抱きしめて眠りに付こうとしていた―――そして、
“明日からどんな風に攻めるか・・・こんな晩酌なら、毎日でもかまわないな・・
・”
と考えながら心地よい疲れを感じつつまぶたを閉じていった。
END
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香月様よりのコメントv(sugar〜後期より)
すみません!やってしまいました・・・汗
りゅうきにハマって3ヶ月・・・(遠い目)ここまで来るとは思いませんでした。
これもひとえに、しらさかさま・・・りんさま・・・お二人のおかげです。
色んな意味でありがとう。(合掌)
さて、香月はじめてのやほい小説です。
どこまで上手くってレベルではありませんが、蓮と真司のバカップルぶりが表現できていればいいのですが・・・。
同人初心者の書く、蓮真愛の劇場・・・
少しでも楽しんでいただければ幸いです。
鈴華よりv
いっや〜んvvvとてもや○い初心者の書くものとは思えないほど、エロい内容ですわvvv鈴華、思わず惚れて頂いてしまいましたものっ!!!
メロメロでエロエロでいいのですっvv蓮がかっちょ良くて真ちゃんかわいいのv
ありがとうございますvvvv
またいつか合同誌できたらいいですねv